「画材百花(がざいひゃっか)」に巡り合って下さって、ありがとうございます。
このサイトは、現代美術作家・川田祐子による、画材への愛と実践的な探求を綴る専門ブログです。
原点にある、幼い頃からの「画材へのときめき」
私は子どもの頃から、絵を描くことと同じくらい、あるいはそれ以上に「画材そのもの」が根っから大好きでした。
ずらりと並んだ絵具のチューブ、手漉きの紙の柔らかな手触り、木炭やクレヨンが画用紙に擦れるときの感触やかすかな匂い——。文房具店や画材店に足を踏み入れるだけで胸が高鳴り、未知の道具を手にする瞬間の高揚感は、長い年月が経った今でもまったく色褪せることがありません。
アトリエに眠る無数の引き出しを、誰かの表現のために
長年にわたり現代美術作家として国内外で作品制作や発表を30年以上続けて来た中で、アトリエには沢山の種類の画材と、それらを実際に試し、組み合わせ、格闘してきた経験が蓄積されています。
- 「このパステルは、どの紙に載せた時に一番本来の輝きを放つのか」
- 「異なるメーカーの絵具を重ねた時、どんな予期せぬ表情が生まれるのか」
- 「長く手元に残る作品として、退色や定着性はどのように担保されるのか」
これらは机上のスペック表だけでは見えてこない、日々現場で手を動かしながら知り得た「生きた情報」です。
しかし、こうした知見を自分ひとりのアトリエの中にしまい込んでおくのは、あまりにも勿体無いと感じるようになりました。道具にはそれぞれ固有の魂があり、適切に出会えば、描き手の表現を一歩前へ押し広げてくれる力があるからです。
「画材百花」が届けていくこと
本ブログでは、カタログに書かれた仕様の紹介にとどまらず、「作家の手のひらを通した率直な使用感」を丁寧にお届けします。
- 実践的な使い心地の検証:発色、伸び、混色や重ね塗りの挙動、紙との相性
- 表現への応用:プロフェッショナルな制作から日常のドローイングまで、活かし方のヒント
- 道具への愛着と哲学:なぜその画材が愛され続けるのか、歴史や職人技へのまなざし
プロのアーティストの方々から、絵を描くことを趣味として楽しむ方、あるいはただ道具の美しさを愛でたい方まで。
「百花繚乱」のように多彩で奥深い画材の世界を、皆さんと一緒にじっくり味わい、楽しんでいければ幸いです。
川田 祐子(Yuko Kawada)
現代美術作家。
公式サイト:studiokawada.jp